学校とオーケストラ

日曜日, 6月 6th, 2004

 もはや音楽ネタではないので,雑感として書いてしまおう.
 先日,八百津の東部中学校で行われたへき芸に参加したことはお伝えしたとおりであるが,その時いろいろなことを思ったので書き留めておくことにしよう.
 驚いたのは,「喫煙所」が設置されていたこと.通常であれば,喫煙所は設置されてないと思うのだが,今回はランチルームの外,ベンチがおいてある場所に灰皿がおいてあって,出口の扉のところにワープロで書かれた「喫煙場所」の紙がはってあった.この日のために用意されたものであろう.
 これは何を意味しているのか.私たちは「お客さん」である,ということでしょうな.お客さんのためだもの,普通は用意しない喫煙場所も用意しておきますよ,という感じなんだろう.中学生への教育効果(喫煙を見せることで良くない影響を与える)よりも,お客さんをもてなすことのほうが重視されたのだろう(まあ我々は大人だからねぇ).そういえば,最近学校では敷地内完全禁煙になっているところが多いが,この中学校はどうなんだろう?
 はて,何を言いたいかだんだん分からなくなってきたので次の話に行ってみよう.
 ちなたち数人のヤニーズが喫煙場所でたむろっていると,なんか誰かに見られている気がする.ふと上を見上げると,食堂の上にあるバルコニーみたいなところから,数人の女子中学生がこちらを見下ろしていた.??と思いしばらく見つめ合っていたのだが,試しに手を振ってみた(まあこの時点でオイというつっこみが入りそうだが).そしたら,向こうも手を振り替えしてきた.なんかにこにこしながら.
 ちなは調子に乗って,さらに手を振ってみると,向こうは喜々として手を振り返す.そればかりか,仲間をつれてきて見せている生徒もいる.こちらも負けじと手を振り返す.ピースをしたりもして,かなり「濃密な」時間を過ごした.
 さて,このことにも現れているのだが,やはりわれわれは「外の人」なのである.学校内で外の人とふれあう機会はそれほど多くない.そもそも外の人が学校に来ること自体が少ないし.だから生徒達はこちらに興味津々なのだろう.つまりこのことは,学校に「外」の文化が流入したときに見られる事象の一つなのではないかと考える.学校に自分の保護者が来たときのあのなんともいえない照れくささ.それと同じなのかもしれない.
 とまあ小難しく考えてみたのだが,それはそれ.こちらとしても生徒達と交流できるのはうれしいことなのだ.演奏を終えて退場するときに,先ほど手を振った生徒がいないかな~と思ってちらちら見ていたら,後ろの方に座っている生徒がこちらに手を振っているのが見えたので,うれしくなって手を振り返してしまった・・・
 あのとき手を振っていたみなさんへ.もしこのサイトを見ていたら,ぜひ連絡して下さい.いろいろお話ししましょう.