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世間はアホなのか?

現在大問題となっている「あるある」の「納豆問題」.テレビ局のことを悪く言う者もいるし,だまされる方がおかしいという者もいるし,納豆業界に同情の声を寄せる者まで様々である. ちなが感じているのは,「科学」の仮面をかぶった「疑似科学」は,テレビというフィルタを通して一般化され,さらにそれが一度一般化されてしまうと,もう取り返しのつかないことになるということ. 一見「科学的」に見える「実験」は,どうみてもあれは実験じゃないだろう.対照実験も何もやってないし,プラシーボ効果だっけ?そんなのも一切無視した設定の実験だし.サンプル数も少ないし. 質的研究アプローチ的に考えても,もっと被験者のナラティブというか,語りをじっくり聞いて,その2週間で何が起こったのか,この結果彼女はどう自分をとらえるようになったのかなどを明らかにしないとだめでしょうね(笑 しかし一般の大衆にはそんなことが分かるわけもない.そういう意味では,テレビ(少なくとも日本の民放)に「科学」を求めている時点で無理な話なのかもしれない.でも,テレビはそれをわかりやすく伝えるという役割もある.(現在その役割はNHKとディスカバリーチャンネルが担っていると信じたい). ところで,テレビが生み出した罪は納豆だけではない.以下に代表的な例を挙げておく. ・マイナスイオン ・遠赤外線 ・1/f とくにマイナスイオンはひどい.イオンって水溶液内に存在するんじゃないの?あ,それは陰イオン?じゃあマイナスイオンってなによ?どの物質がイオン化したものなのよ?などつっこみどころ満載である.そしてマイナスイオンを推進した番組が,まさに「あるある」だった. 何の科学的根拠もないまま,そして誰も正体が分からないまま,国民に浸透していった事例である. あと,個人的には「おもいッきりテレビ」もひどいんじゃないかなと思っている.この二つの番組が日本をだめにした.逆に言えば,この二つの番組によって,世間がアホだったことが実証されたと言える.おお,これは壮大な実証実験だったのだ!