ヤ○ザなんてきらいだ!

水曜日, 2月 13th, 2002

 みなさん、あけましておめでとうございます。といいつつ、もう2月ですが・・・今年もよろしくお願いいたします。ぜんぜん更新してませんけど、がんばります!
 ところで、今年の正月、名古屋は大雪でした。で、その道路の雪も溶けかけてきた1月4日朝、事件は起こりました。
 用事を終えて自動車で帰宅途中、朝ごはんでも買おうと思ってコンビニによりました。おにぎりを買い、レジに行って財布を開けると、なんと、1000円札が1枚しか入っていません。あいかわらず正月から貧乏くさいなーと思いながらも、あとからおかねをおろせばいいや、と思って、そのまま最後の1000円札を使ってしまいました。
 で、そこからの帰宅途中。谷口の交差点をまがったあたりでしょうか。後ろの車が抜きたそうにあおってきているのに気づきました。・・そのうちパッシングしてきました。仕方ないので、隣のレーンにうつりました。
 ところが、その車も一緒に隣のレーンに来るじゃないですか!ハァ?と思っていると、ぎゅ−んと抜いたあと、ちなの車の前でハザードをつけていきなりとまりました。
なんだ?
 ちなもとりあえず車をとめました。だって、その車は、2車線をふさぐような形で斜めにとまっていたのですから。とりあえず車を端に寄せます。その車もちなの車の前に止まりました。
 案の定、アロハシャツでブラウンのサングラスをした若い兄ちゃんが降りてきました。びくぅ!どうみてもチンピラだし。下手をするとヤ○ザだなー。
うわーいやだなー
 その兄ちゃんは、ちなの車のところに来て言いました。
ちな 「あの・・・なんでしょう?」
 兄 「おい、おめー、俺の車に石とばしたやろ(じろ)。」
ちな 「は?」
 兄 「さっき交差点で曲がるときに、俺の車に石が飛んできたんじゃ!!」
ちな びくぅ・・・
 ひどいいいがかりだな、そんなばかなことがあるかい!と思いながらも、口ではそんなことはいえず、黙って車を降りました。兄ちゃんの車を見せてもらうと、たしかに助手席側のフロントガラスの下のほうに、鳥の糞みたいなのがついてました。
 「これが傷なのか〜?」と思って、そーと手を伸ばしたところ、
「汚い手でさわるな!!」
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません・・・・
 しばらくして、兄ちゃんが口を開きました。
 兄 「このフロントよ、オールスモークで(←違法やんけ)やるなら全部変えないかんのだわ。うーん、とりあえず8万もらえる?」
ちな 「は、はちまんーーーー!?」
 面食らってしまって、とりあえずそんな大金はすぐにはだせんぞ、と思いながらも、ちょこっとだけ冷静だったちなは、「保険屋に連絡しますから、待ってください。」と言いました。
 すると兄ちゃんはこういいました。「なぁ、俺すぐ事務所いかないかんで急いどるんだわ。そんな暇ないから、あるだけおいてけ。
 おいおい、この先どうなってしまうんだ?とか思いながらごねてると、兄ちゃんはちょこっと条件を緩和してきました。
 兄 「まあ、これくらいの傷なら2万程度だろう。俺が半分持つから、おまえはその半分よこせ。」
 なんだか、新岐阜駅前でカツアゲしてる高校生みたいな感じになってきましたが・・・。で、ちなは、兄ちゃんに言ってやりました。
ちな 「すみません。お金を持っていません。」
 兄 「ハァ??」
   (しばし沈黙)
 兄 「てめーは、車に乗るときに金を持っていないというのか?本当やろうなぁ。車の中まで徹底的に探したるぞ、ゴルァ!」
ちな 「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません・・・・
 実はこのとき、ちなは鞄の中に10万円いれていました。これがばれるとちょっとまずいので、ひやひやしていました。どうしよう・・・絶体絶命のピンチだ!

 しかし、まあ、幸運の女神っているものですね。さきほどコンビニによって最後の1000円札を利用したときに、ちなは財布をポケットに入れておいたのでした。その財布は、まだポケットに入ったまま。よし、これでいこう。
 ちなはおもむろに財布を取り出すと、兄ちゃんに見せました。財布の中には、500円の図書券がさみしく折れ曲がって入っています。あとはレシート類。
 しばらくの沈黙の後、兄ちゃんがいいました。
 兄 「オマエ、ほんとに持ってないんだな。(しみじみ)まあいいわ。」

 こうして、兄ちゃんは何もとらず(とれずに)に走り去っていきました。ちなは、自分の幸運に感謝するとともに、これからも、財布にお金はなるべく入れないようにしよう、と誓ったのでした。
 ていうか、なんで車のナンバーを控えておかなかったんだろう?