先週の日曜日(16日),「なごすいの休日」なる演奏会が行われた.これは何かというと,名古屋大学吹奏楽団を卒業したメンバーが集まって行う演奏会である.いわゆるOBバンドの演奏会である.
なごすいの休日(略してなご休)が初めて行われたのは,いまから5年ほど前の1999年月9月5日(日)である.この日付は当然覚えていたものではなく,当時のメールを見たら書いてあったもの.当時ちなは,演奏会の運営に関わっており,パンフを作ったりしていた.今,当時のメールを見返してみて,ちょっと懐かしさがこみ上げてきた.すでに5年も前の話.まだ就職してるやつも少なくて,みんな若くて・・・
そんななご休の第2回目の演奏会である.今回の言い出しっぺは第8期.ちなはどちらかというとそれほど関わっていない.トラックの運転をしたくらいかな.だからそれほど感慨深い演奏会にはならないだろうと思っていた.
しかし,そもそも吹奏楽が好きなくせに,吹奏楽の演奏会に乗るのは3年半ぶり.前回は2000年11月の第5回定期演奏会でのOBステージだから,やっぱりうれしかったんでしょうな.あと,あのメンバーだったからっていうのも大きい.本当に音楽が好きで,それでなごすいが好きで,そんな優しい感じがすごくでているから,演奏していても安心できる.こんなメンバーでの演奏はもう二度と無いんだろうな,と思った.それから,実は初共演なんていうメンバーもいて(よく麻雀は打ってたはずなのに),それはそれでなんか新鮮だった.
ちなはオケでかなりの本番を経験していると自負している.月に1度は本番があるわけで,そう考えるとすごいでしょ.でも,それらの本番はいくら経験しても,なんか「こなした」っていう感覚しかない.仕方のないことかもしれないけど.だから今回のなご休もそうなると思っていた.でも実際に演奏会を終えて,いろんな人に話を聞いて,片づけをしているうちに,なんかこみ上げてきた.すごい充実感と,終わった後の喪失感があった.久しぶりに「やってよかった」と思える演奏会だった.本番前も柄にもなく緊張してたし.
ちなみに演奏した曲は,第一部が「交響組曲もののけ姫」.久石譲が自分でアレンジした「交響組曲もののけ姫」をさらに吹奏楽版にアレンジしたもの.森田一浩編:交響組曲「もののけ姫」3章とは違うもので,ちゃんとアシタカとサンまで入ってるすぐれもの.編曲者名は忘れてしまったけど,楽譜がすべてドイツ語というかなり強力な譜面である.これを映像・ナレーションとともに演奏した.このもののけ姫の評判はかなりよかったみたいだ.自分でも演奏してて,リハのあのダメダメさはいったい何だったんだ?と思うくらい,気合いの入った演奏だった.
で,第2部はブリティッシュメロディとかいうテーマで,オリエント急行(スパーク),詩的間奏曲(バーンズ),イギリス民謡組曲(ウィリアムズ),クラウンインペリアル,でアンコールはフローラルダンス.2部はあまり出番もなかったので(クラウンインペリアルは降り番),そそくさと客席に移動して,ブラボー屋をやっていた.
またいつか,みんなと一緒に演奏できたらいいなと思う.その日まで,自分の腕は落とさないようにしておこう.