映画の日のこの日,かねてからみたいと思っていたチャーリーとチョコレート工場を見に行った.
実はこの作品の原作は,ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」という本.そしてこの本こそ,小学校6年生のちなの心をはげしく揺さぶった本のうちの一冊であった.口の中がチョコレートで一杯になってしまう感覚がおそってきたのだ.この本を読んで,チョコレート好きになったと言っても過言ではない(言い過ぎか?).だからぜったい見に行きたかった作品だった.
感想としては,映画としては正直言って3流かもしれないが,それでもちなは満足だった.ジョニー・デップがどうとか,そんなことはどうでもよくて,とにかくなつかしい.多少変わっているエピソードも会ったような気がするが,そもそも子どもの頃読んだ本の内容なんてあまり覚えていない.しかし,もうちょっとウォンカと父との触れあいを描いてほしかったな,と思った.
この映画で一番心に残ったのは,ウィリー・ウォンカの歌.エンドタイトルでも流れるが,その曲が頭にこびりついて離れない・・・
さっそく原作(翻訳新版)を買ってきたが,実はまだ読んでいない.時間がなくて・・・でもこのイラスト,この語り口は,まさにちなが小学校の時に読んだそのままである.と感じたのだが,amazonの書評を見るとどれもこれも新版を酷評している.
曰く,名前の付け方が下品.曰く,あとがきで以前の翻訳者を馬鹿にしている,云々.
個人的には,これが児童書であることを考えると,べつにいいのでは?と思う.「アゴストロング」とか「テレビスキー」とか,よく考えてあるなと思ったし.まあ,名前とか雰囲気とか原作通りじゃないといやだという人はいるだろうから,そういう人にとっては耐えられないくらいの仕打ちなんだろうな,とは思う.そもそも旧翻訳版で登場人物がどういう名前だったかなんて覚えてないし.
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2 | |
ロアルド・ダール クェンティン・ブレイク 柳瀬 尚紀
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