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映画

チャーリーとチョコレート工場

 映画の日のこの日,かねてからみたいと思っていたチャーリーとチョコレート工場を見に行った.
 実はこの作品の原作は,ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」という本.そしてこの本こそ,小学校6年生のちなの心をはげしく揺さぶった本のうちの一冊であった.口の中がチョコレートで一杯になってしまう感覚がおそってきたのだ.この本を読んで,チョコレート好きになったと言っても過言ではない(言い過ぎか?).だからぜったい見に行きたかった作品だった.
 感想としては,映画としては正直言って3流かもしれないが,それでもちなは満足だった.ジョニー・デップがどうとか,そんなことはどうでもよくて,とにかくなつかしい.多少変わっているエピソードも会ったような気がするが,そもそも子どもの頃読んだ本の内容なんてあまり覚えていない.しかし,もうちょっとウォンカと父との触れあいを描いてほしかったな,と思った.
 この映画で一番心に残ったのは,ウィリー・ウォンカの歌.エンドタイトルでも流れるが,その曲が頭にこびりついて離れない・・・
 さっそく原作(翻訳新版)を買ってきたが,実はまだ読んでいない.時間がなくて・・・でもこのイラスト,この語り口は,まさにちなが小学校の時に読んだそのままである.と感じたのだが,amazonの書評を見るとどれもこれも新版を酷評している.
 曰く,名前の付け方が下品.曰く,あとがきで以前の翻訳者を馬鹿にしている,云々.
 個人的には,これが児童書であることを考えると,べつにいいのでは?と思う.「アゴストロング」とか「テレビスキー」とか,よく考えてあるなと思ったし.まあ,名前とか雰囲気とか原作通りじゃないといやだという人はいるだろうから,そういう人にとっては耐えられないくらいの仕打ちなんだろうな,とは思う.そもそも旧翻訳版で登場人物がどういう名前だったかなんて覚えてないし.

チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2
4566014118 ロアルド・ダール クェンティン・ブレイク 柳瀬 尚紀

おすすめ平均
stars翻訳はともかく、児童書としては…
starsじゃんけんのあとだし翻訳
stars翻訳が良くないです
stars読者を選ぶ翻訳
stars名前が、、、

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音楽

巨匠逝く

 諸事情からしばらくちなさいとの更新をお休みしていたが,これだけはどうしても書いておかなければ,と思い,現在キーボードをうっている.なんと,あの,アルフレッド・リード博士が9月17日(米国時間)に84歳で亡くなったという話を聞いた.昨年末のフェネルのときも結構衝撃的だったが,今回はとくに衝撃度が大きい.
 もちろん,吹奏楽をやっていない人間には,なんのことやらさっぱり,という話だろう.しかし,リードといえば吹奏楽,吹奏楽といえばリード(ちょっと大げさ)まで言われたこの大作曲家の逝去は,非常にインパクトが強い出来事なのである.
 ちなが高校で始めた吹奏楽.高1の夏のコンクールの自由曲はリードの「音楽祭のプレリュード」だった.確か担当はバスドラムだったと思うが.高2はアルヴァマー序曲だったからとばして,高3の時はこれまたリードの「第一組曲」(I, IV楽章)を演奏した.このときはティンパニだった.大学に入ってからも,アルメニアンダンス・パートIで衝撃を受け,春の猟犬で6/8に苦しみ,オセロで涙を流し,エル・カミーノ・レアルをもう一度やりたいと願い・・・と,本当に切っても切れないリード博士なのであった.
 実物は,いつだったか西尾か尾西の吹奏楽団の定期演奏会を見に行ったときに,指揮を振っているのを見た.当時は感動したものだった.あれが巨匠なのだ,と.
 心からご冥福をお祈り致します.

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qualitative research

質的研究若手の会というのがあって,ちなはそれに参加しているのだが,そこで何か一発,翻訳でもやろうか,という話になった.しかしどんな本を翻訳するんだろう?たとえば最近3rd editionがでたばかりのDenzinか?

0761927573 Handbook of Qualitative Research
Norman K. Denzin Yvonna S. Lincoln


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意外といいかもしれないと思ったのは,Bogdanが書いたQualitative Research for Education: An Introduction to Theory and Methodsである.こちらはもう4th ed.である.ただ320ページもあるのでちょっと難しいかもしれない.

0205375561 Qualitative Research for Education: An Introduction to Theory and Methods
Robert C. Bogdan Sari Knopp Biklen


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難しいと言えば,山口大の関口先生が「上級者向け」として紹介しているこの本も捨てがたい.425ページもあるのでかなり手強そうだ.エスノグラフィーの基礎を学ぶにはいいかもしれないが,読者のレビューを見ているとそうでもないようなことが書かれていた.

0124405754 Ethnography and Qualitative Design in Educational Research
Margaret D. Lecompte Judith Preissle Renata Tesch


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さて,本気になって読めそうな本を探してみる.次に紹介するのはページ数270,それほど難しくないような,値段もそれほど高くないような本である.この程度なら何とかならないかな?ただ1997年Revised版発行なので少し古いかもしれない.

0787910090 Qualitative Research and Case Study Applications in Education (Jossey Bass Education Series)
Sharan B. Merriam


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となると,ページ数256のこの本が最有力候補となるか?2002年10月にハードカバー,2003年6月にペーパーバックで出版されており,なかなかいいかもしれない.

0761961410 Qualitative Research in Education: Interaction and Practice (Introducing Qualitative Methods, 137)
Peter Freebody


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まあ入門者的には,175ページしかないこちらでもいいかもしれない.2004年に2nd ed.になったばかりだし.

0761926089 Qualitative Research Design: An Interative Approach (Applied Social Research Methods Series)
Joseph A. Maxwell


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ああ,どれにしようか・・・
何かお薦めの本が有れば教えて頂きたいものである.

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音楽

白鳥の湖

今日は岐響の第67回定期演奏会である.曲目は
 ベートーヴェン/『フィデリオ』序曲
 チャイコフスキー/バレエ『白鳥の湖』組曲より
 ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調『英雄』
である.
 さて,ベートーベンの曲はTimpしかないので,当然ちなの出番はほとんど無く,白鳥の湖しか出演しなかった.しかも担当はBDであったので,その中でも序曲,ワルツ,チャルダーシュのみの出演である.気は楽だけども,なんか物足りなさが残る,そんな感じの演奏会であった.
 まあ実際の演奏は「あんなものかな」といったところか.いつもの岐響らしさというか,本番に強い岐響みたいなところがないわけではなかったかな(白鳥の湖に関して言えば).
 ところで,今回の指揮者は井村誠貴先生.以前にも岐響に来たことがあるはず.というのも,先生が泊まっているホテルで,数人で朝まで飲んでいた記憶があるのだ.あれはハテいつのことだったろうか?そういう周辺情報はまったく欠落してしまっているのに,なぜか「ホテルで飲んだ」情報だけが残ってる.結構気持ち悪いものである.
 まあそんなことはさておき,一つびっくりしたことを.前日のリハのとき,白鳥の湖の序曲の最初のObがどうしても「ぺ〜〜ぺ〜〜」みたいな音になってしまっていた.そのときはあまり気にしていなかったのだが,井村先生は,「それはどういう白鳥なのか?オスなのか?メスなのか?色は?そういうことをこちらに伝えて欲しい」みたいなことをおっしゃった.そして何度かはじめの部分を繰り返し練習させていた.するとどうだろう.明らかに音色が変わっていくのが分かった.音楽人生結構長いけれども,これほど明白に「変わった」と感じたのは初めてだと思う・・・翌日の練習のど頭で,また音色が元に戻っていた(ウルトラマンが飛んできた音by井村)のはご愛敬だが.
 音色が命の打楽器奏者ちなにとって,とても印象に残る出来事であった.

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雑感

尾張名古屋は城で持つ

 今年は,名古屋ではいろいろなところでいろいろなイベントが行われている.万博もそうだが,先日行った花フェスタもそうだし,笹島のポケモンパークも大人気だと聞く.その中で,行こう行こうと思いつつまだ行っていなかったイベントがある.それが名古屋城博である.とくに今回の目玉は,数十年ぶりに金シャチが城からおろされて展示されていること,そしてなんとその金シャチにさわれることである.名古屋城まで徒歩5分の距離に住んでいるのだから,一度は行かねば,と思いつつ行かないまま,今週で名古屋城博は終わってしまう.そのためあわてて行くことにした.
 午前中に行くこともあり,しかも平日なので,それほど混んではいないだろうと予想していたのだが,その予想は見事に裏切られた.観光バスが次々に押し寄せてきており,そして金シャチタッチには長蛇の列ができていた・・・それでもちなが並んだときは2-30分待ち程度であった.帰る頃それが90分になっていたのには正直引いた(さらに最終日などは最大3時間待ちだったようだ).それにしても万博と違い,並んでまで見るものはこれくらいしかない.だから仕方なくみんな並ぶのだなぁと思った.つまり,逃げ道がないってことね.そんなことを考えながら列に並んでいたのであった.
050616shachi.jpg
この先に金シャチがある.当然撮影禁止なので入り口の写真を.混んでいたので雄か雌どちらか一方しか触れなかった.
 さて,肝心の金シャチだが,さわったときの第一印象は「思ったより冷たくなかった」である.もう少しひんやりしているのかなと思ったけど,そうでもなかった.まあこれはみんながぺたぺたと触っているからかもしれないが.それから,あまり質感というか,金属感のない印象でもあった.これは冷たくないことが多少影響しているのかもしれないし,ちなが貧乏なのでそんな高級な金細工に触れたことがないのもあるだろう.あと,うろこのひとつひとつに刻印がある.これは金であることを示す刻印らしい.そう展示に書いてあった.あと,それらはすべてボルトで留められていた.なので近くで見るとボルトがはっきりと見える.これは富士山みたいだな(遠くから見るときれいだが,近くで見ると岩まるけ),と感じた.
 さわれた時間はほんの十数秒であったが,いい経験ができたと思う.次にシャチが降りてくるのは,そしてシャチと対面できるのは果たしていつのことだろう?シャチは儲かる!とかいって,毎年恒例になったりしたらやだな.