ショスタコービッチという作曲家がいる.彼の作った交響曲の中でも,第5番は特に有名である.(詳しいことはぐぐってください.さまざまな思いを持った方がいろんなサイトを作っていらっしゃいますから.それを読むだけで一日,いや,1か月くらいは経過してしまいますよ.)
今日たまたま日テレを見ていたら,「歴史的瞬間99!」みたいな番組をやっていた.その番組中,第5番の4楽章の冒頭部分が使われていた.これがどの指揮者による演奏なのかは知らないが,冒頭部分が非常にゆっくりで,Timpのソロ「どこどん」の後の弦あたりから急激に加速していく,という演奏だった.ちなはこの演奏が嫌いである.できれば一番はじめからかなり速いテンポでずーーっと突き進んでほしい.そんなことを思った.
なぜそんなことを思うのか.たぶん,持っているCDが原因なんだろう.このCDは,Kurt Sanderlingという指揮者で,ベルリンフィルの演奏である.これの4楽章はいきなりかなり速いテンポで始まる.その感じがたまらなくいいと思える.
これは,楽譜には何とかいてある?
以前にこの曲を演奏したことはあるにはあるのだが,そのときの担当パートは銅鑼(またかよ)とトライアングルで,しかもゲネ本(つまり前日練習と本番のみ)だったため,楽譜はほとんど覚えていないのだ.でもたぶん,Kurtは間違っているんだと思う.
しかし,とくにオーケストラの指揮者にとって,楽譜に書いてあることに忠実であることは,ときに自分の音楽性を表現できなくてもどかしいと思うことがあるのではないだろうか.
それが如実に現れている例が,ホルストの木星の最初の3拍子になるところだろう.文字では表現できないので,気になる人は調べてほしいのだけど,楽譜通りだとかなり遅く演奏することになる.(速く演奏しているものがとても多い.)
とかなんとかいって,結局自分が(初めて)聞いた演奏が一番ここちよいものとして認識されてしまうんだな,と適当にまとめてしまおう.
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ショスタコービッチ交響曲第5番第4楽章
金曜日, 10月 10th, 2003もののけ姫なぜかドイツ語
土曜日, 9月 6th, 2003 今度,うちのOBバンドで演奏会をすることになっているが,その中に「もののけ姫」がある.交響組曲もののけ姫なら,以前岐響でやったことがある.結構好きな曲だ.
しかし,その楽譜をみてびっくり.なぜならドイツ語で書かれているから.なぜにドイツ語??と思いつつ,久しぶりにドイツ語の辞典などをひもといてみた.
それを以下にアップしておいたので,必要な方はご覧ください.
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感想
結構ドイツ語ってなつかしいな.あと,web上にドイツ語をはじめとする音楽用語辞典が結構存在する.これは重宝した.
銅鑼
火曜日, 8月 26th, 2003 今年の6月15日より、<ギキョウ>にお世話になっている。ギキョウというのは、岐阜県交響楽団のことで、略して<岐響>である。
6月29日、羽島市文化センターにて定期演奏会があった。定演自体はもう64回目なのだそうだ。で、そこでちなは、チャイコフスキーのスラブ行進曲の、銅鑼だけやることになった。(指揮者は新通英洋先生。)
たった5発しか出番がないのだが・・・
そもそも羽島市文化センターは、非常に音が響く。だからなのか?銅鑼、もっと出して、と本番当日に指揮者から言われた。しかも、早く音が鳴って、かつ全体を支えるような、音で。しかし岐響の銅鑼はこれ以上ならすとぺらぺらな音にしかならない・・・
このときほど、銅鑼が難しいと思ったことはなかったし、本番前にあんなに(といってもそれほどでもないが)練習したのは、いつかのファミリーコンサートの時のシンバル(アルルの女)以来だ。
本番は・・・チーン
本番後、チェロのIさんに「響いてきてすごいよかったよ」と言われた。しかし実は、一発目をたたいたときに、うわっちゃー、やっちゃったーと思ったのだ。
音が小さい!
指揮者はこっち見向きもしないし。
仕方ないので、次第にcrescしてしまいました・・・だから響いているように聞こえたのではないだろうか。
いやぁ、銅鑼って本当に難しい。トライアングルの次に難しいこと認定。でも、たぶん、良い銅鑼を使えば、それほどでもなかったのかな。
というよりも、銅鑼って一撃でオケを消し去ってしまう威力を持っている。そしてあまりに大きな音は、時として下品。もしかしたら下品な音が必要だったのかもしれない。でもちなにはそれができなかった。
実は、ステージに立つのは久しぶりである。最後はいつかなぁ・・・おそらく、2001年に名古屋で惑星のティンパニをやったあと、岐響のファミリーコンサートにトラとして数回乗ったくらいかな。だから全然自分の中に感覚が戻っていなかったのも原因であろうと思う。
次回定演はサントリーホール。池辺晋一郎の委嘱曲「夢の跡へ」でやっぱり銅鑼が出てくる。しかも「rub with superball (small)」。はてさて、どうなることやら・・・