Archive for the ‘音楽’ Category

ベスト吹奏楽100

金曜日, 4月 28th, 2006

連休中に聞きたいCDといえばやはり,4月19日に発売されたばかりのこれだろう.

ベスト吹奏楽100 ベスト吹奏楽100
吹奏楽 東京佼成ウィンドオーケストラ


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「微妙な?」いやいや,定番の名曲ばかりが6枚のCDのなかに合計100曲入っている.それでこの値段.ライブラリとしては意外といいかも.収録曲は以下の通りだが,問題はこの演奏がいったいいつの演奏なのか,ということだ.たとえば,ニューサウンズの演奏が「新録音」だったらそれはそれでうれしい.でもこればかりは聞いてみないと何とも言えませんな・・・
ちなみに,こちらがメーカーの東芝EMIが作っているこのCDのサイトである.
収録曲 (BandPowerより引用)

(さらに…)

さだまさし考

月曜日, 11月 7th, 2005

 先日,必要に迫られてさだまさしを聞いた.目当ては関白宣言だったのだが,ちょうどベスト版が出ていたのでそれを聞いてみた.
 さだまさしをまともに聞いたことは,考えれば一度もなかった.曲の一部は当然知っているし,有る程度の曲数も知っている.でも,イヤホンで1曲(この場合は1アルバムか)まるっとじっくり聞いたことはこれまでなかった.
 いやー,これほど破壊力があるとは思わなかった.深夜にひとりイヤホンを耳にさして台所で泣いている姿は誰にも見られたくないものである.
 曲によって,破壊力が違う.ちなが一番ぐっときたのは,関白失脚である.その次は親父のいちばん長い日,そして関白宣言となるだろうか.でも秋桜とかはあまりぐっとはこず(曲順が関白失脚の直後だからかもしれないが).
 関白失脚といえば,関白宣言のパロディーと思われている.たしかに前半はそうだ.しかし,後半の,生ゴミ以降は,はっきり言って涙無しに聞くことは出来ない.君たちの幸せのためなら死んでも良いというあたりがピークで,がんばれ,のあたりで少し落ち着く.でもこのアルバムに入っているのはライブ版なので,観客ががんばれーと言ってくれるのを聞いてまた少し泣きたくなる.
 親父のほうはもっとすごい.ここに書くとネタばれっぽくなるのであまり書かないが,これはライブ版であるとだけ言っておこう.これについては,amazonの書評にも同じことが書いてあった.
 こんなに良い曲を提供し続けるさだまさし.あまり相応の評価を得ているとは言い難い(同僚評).ちなみに,相方によると,彼の曲は「ずるい」んだそうだ.関白宣言にせよ,失脚にせよ,男が先に死ぬことがずるいと言っている.まあ関白宣言の「俺より先に逝ってはいけない」というのはまあいいとして,関白失脚の「君たちの幸せのためなら死んでも良い」というのはあり得ないというのだ.だって死んだら幸せじゃないじゃんって.そりゃそうだけど,これは言葉のあやというやつではないのか?そして男ってみんなそういう感覚を多かれ少なかれ持ってると思うんだけどなぁ.

B00007KKVT さだまさし ベストデビュー30周年記念リマスター盤
さだまさし 渡辺俊幸 福田郁次郎
フォア・レコード 2003-01-22

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巨匠逝く

水曜日, 9月 21st, 2005

 諸事情からしばらくちなさいとの更新をお休みしていたが,これだけはどうしても書いておかなければ,と思い,現在キーボードをうっている.なんと,あの,アルフレッド・リード博士が9月17日(米国時間)に84歳で亡くなったという話を聞いた.昨年末のフェネルのときも結構衝撃的だったが,今回はとくに衝撃度が大きい.
 もちろん,吹奏楽をやっていない人間には,なんのことやらさっぱり,という話だろう.しかし,リードといえば吹奏楽,吹奏楽といえばリード(ちょっと大げさ)まで言われたこの大作曲家の逝去は,非常にインパクトが強い出来事なのである.
 ちなが高校で始めた吹奏楽.高1の夏のコンクールの自由曲はリードの「音楽祭のプレリュード」だった.確か担当はバスドラムだったと思うが.高2はアルヴァマー序曲だったからとばして,高3の時はこれまたリードの「第一組曲」(I, IV楽章)を演奏した.このときはティンパニだった.大学に入ってからも,アルメニアンダンス・パートIで衝撃を受け,春の猟犬で6/8に苦しみ,オセロで涙を流し,エル・カミーノ・レアルをもう一度やりたいと願い・・・と,本当に切っても切れないリード博士なのであった.
 実物は,いつだったか西尾か尾西の吹奏楽団の定期演奏会を見に行ったときに,指揮を振っているのを見た.当時は感動したものだった.あれが巨匠なのだ,と.
 心からご冥福をお祈り致します.

白鳥の湖

日曜日, 6月 26th, 2005

今日は岐響の第67回定期演奏会である.曲目は
 ベートーヴェン/『フィデリオ』序曲
 チャイコフスキー/バレエ『白鳥の湖』組曲より
 ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調『英雄』
である.
 さて,ベートーベンの曲はTimpしかないので,当然ちなの出番はほとんど無く,白鳥の湖しか出演しなかった.しかも担当はBDであったので,その中でも序曲,ワルツ,チャルダーシュのみの出演である.気は楽だけども,なんか物足りなさが残る,そんな感じの演奏会であった.
 まあ実際の演奏は「あんなものかな」といったところか.いつもの岐響らしさというか,本番に強い岐響みたいなところがないわけではなかったかな(白鳥の湖に関して言えば).
 ところで,今回の指揮者は井村誠貴先生.以前にも岐響に来たことがあるはず.というのも,先生が泊まっているホテルで,数人で朝まで飲んでいた記憶があるのだ.あれはハテいつのことだったろうか?そういう周辺情報はまったく欠落してしまっているのに,なぜか「ホテルで飲んだ」情報だけが残ってる.結構気持ち悪いものである.
 まあそんなことはさておき,一つびっくりしたことを.前日のリハのとき,白鳥の湖の序曲の最初のObがどうしても「ぺ〜〜ぺ〜〜」みたいな音になってしまっていた.そのときはあまり気にしていなかったのだが,井村先生は,「それはどういう白鳥なのか?オスなのか?メスなのか?色は?そういうことをこちらに伝えて欲しい」みたいなことをおっしゃった.そして何度かはじめの部分を繰り返し練習させていた.するとどうだろう.明らかに音色が変わっていくのが分かった.音楽人生結構長いけれども,これほど明白に「変わった」と感じたのは初めてだと思う・・・翌日の練習のど頭で,また音色が元に戻っていた(ウルトラマンが飛んできた音by井村)のはご愛敬だが.
 音色が命の打楽器奏者ちなにとって,とても印象に残る出来事であった.

なごすい水無月の宴

土曜日, 6月 4th, 2005

 この日,「なごすい水無月の宴」を見に行った.そういえばなごすいの練習に顔を出さなくなり,演奏会にしか行けなくなってしまってからしばらく経つ.昔あれほど一緒に騒いだ仲間たちも気づけばみな卒業し,唯一打楽器のメンバーの上の方だけかろうじて分かる.まあこれが学生吹奏楽団を卒業したものの定め.
 などとどうでもいいことを思いつつ,やはりここは名大祭.本来ならばアルコールを入れてから見るのであるが,この日は車で来ていたので泣く泣くお茶で我慢している自分に気づく.何人かの懐かしい顔に出会い,ほっとする.やっぱりこいつらが必要だな.
 さて,豊講ではHっちーとHずの3人で並んで鑑賞.打楽器3人組.演奏を聴きながらもぐだぐだとくだを巻いているあたりがやっかいなOBたちである.
 演奏だが,一番良かったと思ったのは,最初にやったN. ヘスの「スティーヴンスンのロケット号」かな.あ,意外とまとまってるな,と感じた.もちろんダイナミクスが足りないなど言い出したらきりがないんだけど,そこは豊講なので大目に見ておこう.あとは花のワルツのClのソロ.さすが,という感じ.
 しかし打楽器奏者としては,毎回かもしれないけど,どうしても,打楽器のリズムとかノリとか,そんなことばかりに目が(耳が)行ってしまう.いや,もちろん悪くはないんだけど,それだけに欲が出てきてしまい,もう少し精密に,しかも理論的にリズムの重要性が主張できていればなぁと残念に思った.
 演奏以外のところでは,某カップルの結婚話が聞けたり,yopsukeの最後の舞台だったり,OBバンドの参加確認をしていたり,なんかいつものなごすいだなー,という感覚がよみがえってきた.みな確実に歳を重ねているわけではあるけど.それだけにいつまでも一緒にいたいと思える仲間たちである.なのでyopsukeにはトラックバックをしておくことにしよう.
 しかしこの後,岐響の練習(指揮者が来る日だったので休むことは無理)があったため打ち上げなどには行くことが出来ず,しかたなくHっちーを岐阜まで拉致しておいた.練習終わるまでつきあわせて悪かったよ〜